2010-12-07 PERIDOTS TOUR 2010 “MY MIND WANDERS”@ell.SIZE

行きたい行きたいとつぶやきながら、最近の状況的にどこかで諦めてもいた名古屋。
でもとある方のひとことで、気合い注入!早出勤してしっかり開演に間に合う事ができました。
結果よかった! そりゃいいのは行く前から分かってたんですけどね、諦めなくてよかった。

この日行けたこともそうだけど、いろんな方がきっかけをくださってありがたいです。
思えばperidotsを知ったのって椿屋さんのおかげなんですよね(「daimasの日記DVD」)。
スリーピーさんを知ったのは椿屋さんがらみで拝見していたブログでした。
うんうん、日々感謝です。
って横道それそうだ(笑)。本題本題・・・








この日の会場はell.SIZE。キャパは150位…かな?まんまELLをコンパクトにしたような感じ。
開場を過ぎてから中に入った私ですがほどよい場所に落ち着きしばしスタンバイ。
女性ボーカルがSEとしてかかっていて心地よかったなぁ。まさにperidotsのSEにぴったり、って感じでした。
そしてほぼ定刻(のはず)スタート。
タカハシさんは白地に黒の格子のシャツ。手を上げながら登場(なんか最近のパターンな気がする 笑)。
気がする・・・えーと、終始こんな感じでレポもどき進んでいきます(汗)。MCは感覚でしか残ってません(え?)。
なのでその程度の雰囲気でよろしくです。






1曲目は「Life」から。おっ、「Life」からなんですね!(何とな〜く「My Mind Wanders」からかな〜と思ってた人 笑)。
アコースティックワンマンの時に聞こえた歌詞(「悪あがきの…」)が印象に強いですが、音源になって全体として聞くと、そしてライブで聴くと全てを「さぁ、どうだ」と開放してくれてるような、1曲目にふさわしい選曲。
「My Mind Wanders」は2曲目でした。自然と体がリズムに乗ってしまう。んーーー、バンドだぁ(嬉泣)!
「僕にしか辿れない道があると思うんだ」ってタカハシさんが歌うと「そうだそうだ」と反応してしまいたくなってしまう。

今回のアルバムには入っていなかった「Follow the stars(in your heart)」。この曲からkey.村田さんが入ってきたと思うのですが、やわらかくて、ほどよく軽くて(軽くてって語弊があるな、自分の中の感覚的なものです)大好きな曲。
今までもライブで何度も聴いてるので何となくところどころの歌詞が分かっているのですが、タカハシさんって何気に噛むって好きなのかなぁ(いや、この曲は親猫が子猫の首ねっこをやさしく噛んでるって歌詞です 笑)。


そして「shoulder」! ここでshoulder!とちょっと不意をつかれた感(笑)。
これがもう本当に素晴らしかったです。
いつもこの曲でこうで…っていう記憶がないのですが(っていうほどライブにも行けてないですし)、ピアノがとっても気持ちよくて、で、特筆すべきは光太郎さんのコーラス! タカハシさんが二人!じゃないですけど、本当にハモリがきれいで素敵で(←一緒でも敢えて言いたい 笑)。
なんですけどそれだけじゃない、やっぱりバンドなんです。


光太郎さん、FIREさん、中畑さんがはけて村田さんと未音源の曲を。
語呂がいいというか軽やかな曲だったな〜。

そして村田さんと二人のこの時に演奏されたのが「夜のページ」。今までギターを持っていたタカハシさんがギターを置いて、スタンドマイクで手を後ろに回して歌い始めた。
何度聴いてもタカハシさんの歌に引き込まれる。
途中から後ろに回していた手を前で握り合っていたのだけど、その合わさった手の小さな揺れの中に感情が込められているような気がした。
そしてピアノと二人、シンプルな構成だからか本当に歌が(声が)降ってくるような感じで、(タカハシさんもだけど)聴いてるこちらも目を瞑って浸って聴きたくなってしまった。
で、静かに目を開けると目の前にタカハシさんが歌ってる。どう例えたらいいか分からないですけど、ここはどこ?じゃないですけどとにかくピアノとタカハシさんの声だけがある空間。
現実じゃない夢じゃない、ここじゃないどこかでした(あー、説明下手〜 苦笑)。



そんな風に引き込まれまくった後に(バンドメンバー戻って)「Last One」ですよ。
CDでも大好きですけど、ライブになると(特にこの日は)目つきさえも違って見えた。ちょっと斜に構えた感じでハンドクラップをして。
ここで中田くんなら何かが降りて来て、とか憑いて、とか表現するんだけど、タカハシさんだとそういうのとも違うような、どちらかと言えばタカハシさんの中の<そういう部分>を覗いてしまったような、そんな気がしてドキッとした。
さっきまで「夜のページ」唄ってた人が180℃変わるんです、もうふり幅ありすぎです。ありすぎだけどやっぱり引っ張られる、引き込まれる。

「この曲をみんなに捧げます。あ、他の曲もなんですけどね」と言いながら「ライフワーク」へ。

「ぼくらに拍手を」
「みんなにも拍手を」

大阪では「(peridotsを)見捨てないでいてくれたみんなに」みたいなMCがあったみたいで(ってレポを拝見してたら東京でも言ってた)そんな事を考えながら聴いてると「ちゃんとして 信頼して 愛を知る そんな日々を夢に見てた」っていうところにもじんときたり(一人勝手にすみません・・・)。


「労働」では曲の前にタカハシさんが「本当の意味の『労働』を聴いてください」みたいなMCをして、「ん?」と意味が分からなくて、帰りの電車で考えても分からなくて(おい)、家に帰ってはっと「あ!そうかっ!」と気付きました(遅すぎ 笑)。
いつも弾き語りで「労働」を演奏する時出だしがね、いつもね(笑)。バンドver.でももちろんタカハシさんもギター弾かれてましたけど、しっかり本当の「労働」が聴けました(笑)。


本編ラストが「どこへ」だったのですが、タカハシさんが最後の曲と言って始めてちょっと我に返って現実の世界に戻って曲を聴いた気がします。
で、冷静になって聴くとね・・・すごいですよね。兵庫さんもブログで仰ってますが(こちら)ありえない完成度。すごいとしか言えない。
CDでさえも凄いのに、それをはるかに超えるその声、どこから出るんですかとか「どこへ」のラストで思ってしまった。

いや、高音がすごいってのはタカハシさんの魅力のひとつ。低音がこれまた…ってせっかく気持ちの話をしてるのに声フェチの顔がのぞいてきてしまうのでこの辺で(笑)。


アンコールは「eyes」「アンダンテ(新曲)」「リアカー」でした。
村田さんと二人で出てきて村田さんの弾かれるイントロを聴いて「・・・!!!」。
何を歌ってくれるとかくれないとか、この日は何も考えていなかったので、そんなところに「eyes」のイントロが流れて「あぁ、『eyes』が聴けるんだ」と背筋を正したくなった。
ハンドマイクのタカハシさんはもう、それはもう歌に入っていて「夜のページ」では歌が(声が)降ってくるって感じがしたと書いたけど「eyes」ではただただ無でした。タカハシさんの声とピアノのみ。
そして途中でピアノの音もなくなってタカハシさんの声だけになる部分があるのですが、足を曲げ体を曲げ体全部で振り絞るように歌うタカハシさんを目も逸らさず(というか逸らせず)見ていた。


新曲の「アンダンテ」は普遍的な歌詞だなっていうのが最初の印象。それを他の人が歌ったらもしかしたらさらっと聴いてしまうかもしれないけどタカハシさんが歌うと、タカハシさんを投影してるからものすごく意味のある歌詞になるんです。
その<ある意味普遍的なこと>に<辿りついた>っていう想いを聴きながら考えていたのは私だけ…じゃないと…思う(多分)。

 
アンコールラストは「リアカー」でした。
実際にライブで聴いてた時は「この曲をラストにもってきたのには意味あるよなぁ」と思いながら聴いていたのですが、家に帰ってからまた違う意味でいろいろ思ったり。
ま、その話はまた後で。


どこでだったか忘れてしまったんですが(こら)「オールライト」を歌う前に「この歌詞に嘘がないように、恥ずかしくないように今まで頑張ってきた」みたいなことをタカハシさんが言っていました。
いつも「本性を現せ 牙を抜かせるな」のところをピックアップして書いてしまうけど(←私が)、その部分だけじゃなくてね、人に伝えるって事はもちろん自分にも返ってくるわけで、その曲を歌う(伝える)責任…みたいなものを感じました。
自分の歌詞で自分を律するというか…あ、そんな堅苦しい話が書きたいわけじゃなかったんだけどつい(笑)。




最後にMCをちょこっと。何話してたかなぁ(記憶をがさごそ)。


あ、MCじゃないところで喋ってしまったところがあって「MCじゃないところで喋っちゃった」って言った時は小さく萌えました(あ、すみません。タカハシさんでも萌えてしまった 笑)。
でもさらりと歌に戻るタカハシさん。そこは某ボーカリストさんと違うよね〜。


名古屋は4年ぶりってことで拝見した大阪のレポと比べるとやっぱりまだ距離があったかも。距離って変な距離じゃないですけどね。
大阪や、そして昨日東京であった「今日はお祝いで〜す」みたいなMCはなかったなぁ、なんて(別にすねてませんって 笑)。

そう、名古屋は待ったのよ。某バンドさんもそうでしたけど、名古屋はいつも待つよね。
東京はホーム(byタカハシさん12/11MC)、大阪はやっぱりラジオをやってたしハグ会もあったし(笑)親しみも倍!みたいな。
でもライブ終わってすぐのツイートでまたすぐ名古屋来てくれるって言ってくれて嬉しかったです。
また来てください! あ、あのよろしければおとなりとか…いえいえ、まずは名古屋ですよね。次回の名古屋、楽しみにしてます!

名古屋ネタ続きで恐縮ですが(苦笑)、(私個人的な感覚ではなく)やはり4年ぶりだったワンマンに「前回来た人?」みたいな質問をタカハシさんがされてました。
ちらりほらりと手が挙がってたな〜。わたしもひょこっと手を挙げました。


「何もなかったように普通のアーティストみたく活動していきます」って言ってくれたのも印象に強く残ってる。
PERIDOTS」から4年半、それこそ一筋縄でいかない活動を見てきた自分には本当に嬉しい言葉だった。
すでに「MY MIND WANDERS」から感じているけどね。今まで感じられなかった普通の幸せをいっぱいもらってます。
音源が出る幸せ。レコ発がある幸せ。ずっとずっとライブでしか味わえないと思ってた音源がCDになる幸せ。


はー、数日経っても色褪せないなぁ。もちろん月日が経てば忘れたりしてしまう所もあるだろうけど、でも感覚だけは何年経っても忘れない。

本当にありがとう。





そして。

セトリというものを正確に覚えられない残念な脳の人ですが、今回はどうしても残したくていつもぺりさん関連の情報でお世話になっているサイト(「歌は常に雄弁である」様から拝借しました。
ありがとうございました!





セットリスト(敬称略)


Life(高橋エレキギター+key.村田除く全員)

My Mind Wanders(高橋エレキギター+key.村田除く全員)

オールライト(key.村田除く全員)

Nothing Is Coming(key.村田除く全員)

Follow the stars(in your heart)

“shoulder"

アイ・ウォント・トゥ・ビー・トビー(with key.村田)

急に石が飛んできて / Rhapsody Falls / 罪(with key.村田)

夜のページ(高橋スタンドマイクwith key.村田)

Last One(高橋スタンドマイク+全員)

Head to Toe

ライフワーク

Tokyo to Tokyo

労働

メトロ

どこへ

(en.)

eyes(高橋ハンドマイクwith key.村田)

andante(新曲)

リアカー