再出発

えー、ホントに<わたくしごと>ではありますが、せっかくブログを書いているので何か残しておきたい、と思い記しておくことにします。
突然ですが、3月20日をもって11年間勤めた会社を退職いたしました。
<長くいた気>はしていましたが、11年、と数字にすると「ホントに長くいたんだな〜」と改めて実感。
毎日、嵐のように過ぎていった気がします。でも、ゆっくりと歳月はたっていったのね〜(しみじみ)。
会社でありながら会社じゃないような、そんな職場でした。
個人会社だから、と言えばそれまでですが、それだけじゃない独特な雰囲気があったように思います。
よく言えば家族的。悪く(?)言えばなぁなぁ。
その<独特な雰囲気>にどっぷり浸かってここまで来てしまったので、明日から働く<普通の会社>(笑)に適応できるかいささか不安です。
ここ数週間、いつも以上にバタバタしていたため、唯一とった今日一日の休みで気持ちを切り替えなくては!(←ってもう夜だけど 笑)

以下単なる(面白くもなんとも無い)実話と思い出話が続くので追記にて。


何というかまだ辞めた気がしない、というのが実際の心境です。
20日付で退職した(&送別会もあった)のに翌日には、残った仕事を片付けに会社に行きましたから。
唯一、1日だけとった休み(今日)も会社から電話かかってきましたから(笑)。
新しい職場にいっても電話かかってきそうですから(←って社長が冗談半分、本気半分で言ってますから 笑)。


ホント、独特でした。
でも、11年もいるともうそれが当たり前なんですよね〜。
社員同士も、社長も、そしてお客さんにもなぁなぁ(あ、もちろんお客様はそういう人ばっかりじゃなかったですよ)。
ツーと言えば(言わなくても 笑)カーみたいな。
調子よく、安請け合いでどんどん約束していく社長の電話を耳をダンボにして聞きつつ、その約束を片っ端から忘れてく(もしくは気にしない)社長にムカついたり怒ったり怒ったり(笑)。
「お前は社長のストーカーか!」っていうほど逐一その行動を監視(←そう、監視っていう言葉がぴったりな気がする 笑)していた気がします。
あ、一つだけ言っておきますが社長はあと数年で還暦。もちろん愛だの恋だのはありえません、念のため(笑)。
社長以外にも、親ほど歳の離れた人に冗談で「○○くん」と言ったり、他にも「お父さん」「おじいじ〜」と呼ぶ人がそれぞれいたり・・・。ホント、ここだけ読めば会社じゃないですよね。

11年があっという間だったのは、そういった雰囲気の中で過ごしてきたからかもしれません。
本当に感謝です。ぬるま湯にどっぷり浸かった分、明日から<世間>というものを思い知るんだろうなぁ(←ちょっと大袈裟)。
精神的にも、現実的にも(笑)。
とりあえず、休みは今以上に少なくなるでしょう。お給料も↓です。
でも、<いつまでもあると思うな親と金(でしたっけ?)>ならぬ<会社と仕事>なんです。

景気のせい、も無くはないと思うのですが、跡継ぎが未定、という事で、数年前から「若い人(←わたしも一応この中に入ってます 笑)はいい所があったら移ってくれていい」みたいな話がありました。話を聞いた当時は真剣だったものの、相変わらずの忙しさが続く中、段々と意識が薄れていっていました。
そのうちに「今のところにいられるだけいて、その時になったら考えよう」みたいな甘えた考えも出たりして。
でも、二ヶ月ぐらい前にそんな甘えた意識を変える出来事が起き、急に焦っていろんな事を真剣に考え直しました。
その時辞めることを決断した先輩と毎日毎日、話をしました。
「いられるだけいる?」「そんな甘いこと言って、<その時>になったら年齢的に雇ってくれるところなんてあるの?手に職があるわけでもない一般事務なのに」と、何か資格をとろうと体験入学みたいなものに行ってみたり。
と思えば「資格をとったところで果たして仕事はあるの?」とかも思ったり。
前向きになったり後ろ向きになったり(後ろ向きになったり後ろ向きになったり? 笑)忙しい忙しい(苦笑)。
結局、<急に焦ってやみくもに資格をとってもしょうがない。まずは基本の生活の安定が第一>と、少しでも若いうちに(苦笑)次の職場を探すことに。すると、あったんですねー。ものすごく近くに(笑)。
家から10分足らずのその会社は今の職場の取引先。社長に相談すると、すぐさまうちに来る先方の営業の方に話を聞いてみてくれました。そして面接。その翌日には合格。
本人の私がついていかないくらいのスピードで話が進みました。
退職予定者の入れ替わりなのですぐにでも欲しい、という事で面接を受けてから二週間ちょっとで今の会社を退職することに。
普通ならありえない話ですよね。でも社長は「うちの事は気にしなくていいから」と引継ぎも完全でないまま退職する私を快く送り出してくれました。
ありがたいと同時に、まだまだ現実に心がついていかないわたし。
ついていかなくとも(笑)、あれよあれよという間に時は過ぎていきます。
最初の一週間は感情も高ぶっていたのか、仕事に向かう車の中で今までを思い出して運転中に泣けちゃったり(←危ないから!)、「さっき、車で卒業の歌がかかっててさぁ」と口ずさむ先輩にマジ反応して泣いたり。そして退職するまであと何日、となってくると「この仕事は誰がやるの?」「あれは誰に頼むの?」「まだきっと言い忘れてることあるよな〜」とマニュアルもどきを家で書きながら、どんどん目が冴えてもともと夜型人間がさらに夜眠れなくなって完徹状態、なんてことも二度三度。
そうこうしているうちに<その日>は来ました。

冒頭で書いた通り、なんだか辞めた気がしません。
でも、明日から違う会社に行くことは事実。間違って(無意識に)前の会社へ向かうなよ!自分(笑)。