「MIXUP」特別企画 加藤ひさし(THE COLLECTORS)X 中田裕二(椿屋四重奏)ボーカリスト対談! 前編


カテゴリーを<文字起こし>にしてますが、番組冒頭のそれぞれの紹介部分は大体こんな感じ、って文字起こしではなく雰囲気で書いちゃってます。あと、細かい部分も端折ったりしてます(苦笑)。
なので「大ざっぱにこんなこと話してたのねー」くらいの感覚で読んでいただけると嬉しいです。
全て起こしてからUPしようかとも思ったのですが、とりあえず椿屋さんの曲がかかるまでの部分を先にUPします。(ここまでで)多分出演部分の半分くらいはいってるんじゃないかなぁ。っていうかこの間の中田くん一人ゲストの時の、(自分では)途中からしか聞けなかった回もMDでもらったのに起こしてません。先にこっちから手をつけちゃった(←バカ 笑)。
というわけで、対談の後編、そして前回の冒頭部分はまたあらためて…。









若いチーム・椿屋四重奏中田裕二さんと、大御所チーム・板橋から来られた(←ネタ? 加藤さん、最近この言い方が気に入ってるらしい 笑)THE COLLECTORS加藤ひさしさん、そしてDJ中村貴子さん、3人によるそれはそれは面白い(←こんな表現でいいのか? 笑)数十分でした。もう誰がDJとかゲストとか関係ない感じ。でもそれが一番やってる方も、そして聞いてる方も楽しい気がします。っといきなり個人的な感想を言ってしまった、すみません(苦笑)。



中田くん的には対談というよりかは、加藤先生(笑)の話を(講義を)聞きに来たくらいの気持ちだとか(笑)。




そして、世の中「ベースマガジン」「ギターマガジン」「ドラムマガジン」があるのに「ボーカルマガジン」がないのはおかしい。「リーダーマガジン」も。リーダーがいかに苦労してるか、どうしたらリーダーになれるか。
そんな中でも「ボーカルマガジン」にかわるようなおしゃべりをしないと、とは加藤さん。
「多分実際形になれば『ボーカルマガジン』が一番おもしろいっすよ」と中田くん。
でも宣伝(広告)するのがマイクしかないもんねー、とも(うーーーん、とっても実現してほしいけど難しそうだ…)。




中村さん曰く、雑誌だとこういう対談とかってあるかもしれないけど、ラジオであんまり違うバンド同士出て対談ってあんまりない…友達だったら(来てくれるとか)あるかもしれないけど。という訳で今日初めて会う加藤さんと中田くん。
中村さんが加藤さんに「椿屋四重奏さんっていうのは名前とかは…」と聞くと
加藤「もちろん。すごい今なんかバリバリ売れてるって話。」
中田「いやいや、全っ然」
加藤「また追い越し車線かよ」(←なぜまたかと言うと先週、the pill〇wsさんの話題が出た時にそんな話が出たんです)
中田「いやいや違違違。全っ然」
中村「それ(←追い越し車線ってこと?)こだわってますよね。どんどん後輩が」(←声を出して笑いながら)
加藤「そうなんだよ。毎回抜かれてくからねー」
中田「(自分達の事を)左、ずっと左。をゆっくり、はい」
加藤「俺たち路肩だよ、もう」
中村「アハハハ、車走っちゃだめだめ」
加藤「そう、走行禁止だからもう」
中田「ハンドルちょっともって」
加藤「そうそう、とられるからねハンドル。釘多いし」
ここら辺で中村さんが加藤さんのことを「面白い人でしょ、面白い人でしょ、面白い人でしょ、コワそうに見えて面白い人でしょ」って何度も言ってるのが笑えました。中村さん面白い面白い言い過ぎ(笑)。
加藤さんも「最近ホントまずいんだよ。しゃべればしゃべるほど出ちゃうじゃん、ポロポロポロポロ。だから歌の説得力が減るんじゃないかと思って。」
でもそこは中田くん「そんなことない」中村さん「そんなことない、曲聞いたらね〜」とちゃんと否定されてました。

逆に(中田くんから見た)THE COLLECTORSさんのイメージを聞かれると…何か中田くん座りなおしちゃったらしく(笑)
中村「あ、今座りなおしてる。いかに緊張してるか(笑)」
加藤「今座りなおしたねー。今だってさー、人が座りなおすときって『おたくの娘をください』っていう、そのときくらいしかないでしょ」
中田「そのくらいの気持ちですよね」
加藤「そういう気持ちなんだ」
中田「伝説の、バンドですよね」
加藤「伝説だよ」(←かなりタメて? 深いとこから声出す感じで 笑)
中村「アハハハ、何でも絡んでくるから(笑)」
加藤「いちいちね、うるさい(笑)」

と、お互いの印象を聞いたところで本題(?)へ。



二人の共通点はすごくラジオっ子だったっていうのがあって、中田さんも小学校からラジオを聞いてて…と中村さんが紹介してると
加藤「でもあれなんじゃない?ラジオってさぁ、僕が1960年生まれだからビデオもインターネットも全然ないような、全然そんなのない時代に生まれてくるわけじゃん?したらラジオがめちゃめちゃ手軽だったし(情報を得るなら)ホントラジオから。特に音楽はね、って時代だったけど(中田くんは)バリバリ若いじゃん! すごい山奥で暮らしてたとかそういう訳じゃないでしょ?」
中田「若干ちょっと田舎ではあったんですけど」
中村「中田くん私の番組聞いてくれてたって言ったら(加藤さんが)『いや、絶対山奥に』って」
加藤「絶対山奥しか聞いてないんだよ」
中田「ちゃんと街の子も聞いてましたよ」
加藤「あ、そうなんだ」
中村「クラスメートとかでもみんな聞いてた?ラジオ。その当時」
中田「結構聞いてましたよ」
中村「昨日これ聞いた?みたいな話とかを」
中田「うん。まだまだ音楽はラジオから情報を得る時代…でしたけどね、僕らくらい…までは」
中村「ギリギリ最後、なのかねぇ」
中田「まだインターネットがなかったです」
加藤「ないよねぇ。でもさ、TVで必ず夜中にCDのカウントダウン番組とか結構あったりしたじゃない。80年代だってさぁ、もうMTVがすごい流行ってさぁ、一時期ものすごいミュージックビデオが流れて、もう何て言うの、聞くより見る方がすっごい情報量が莫大にあるじゃん。それでみんな知るっていうのが何か80年代以降はオレはそういうイメージがあるんだけど。」
中田「あー」
中村「でもラジオ聞いてた…」
中田「はい」
加藤「やっぱり田舎なんじゃないの?」
中田「ちょっと暗かった、暗かったです」
中村「そんな(笑)。きっとねー、またその間にベストテンとかがあったけど、それも終わった後の世代だからっていうのがあるんじゃないかな。ゴールデンタイムに…」
加藤「あ、そっかー。華やかなゴールデンタイムの音楽紹介番組が一回終わっちゃって」(←このお二人のお話の中、そうそう、と小さくたくさん相槌をうつ中田くん 笑)
中村「今はまた沢山あるけど」
中田「そうなんですそうなんです」
加藤「狭間なんだー」
中田「はい。ちょうど、はい。(だから)ラジオの方が結構早かったです」
加藤「へー。例えばラジオでどういう音楽、どういうバンドをまず知ったの?まず。僕はビートルズなんだけどね」
中田「あ、でもビートルズを知ったのもラジオだったですよね。知ったというかちゃんとその、曲をかけてくれて。深夜ラジオとかだったですけどね」
加藤「まぁTVじゃまずビートルズやらないもんねぇ」
中村「そうだね」
中田「なかなかやらないですね」
加藤「やらないよねー」
中村「特集とか今でも何度もラジオだと繰り返しやってくれたりとかするしね」
加藤「あと世話好きな親戚のオヤジがね、たまにやってきて『これ聴け!』みたいなね」
中村・中田「(笑)」
中村「で、今日はですねー、ラジオを通していろんな音楽に触れてきたお二人という事で音楽的なルーツのお話もお伺いしたいと思うんですけれども、もう、ビートルズから始まったというお話はお伺いして、で、(加藤さんが)結構プログレ大王であることも前回分かったりしたんですけれども」
加藤「まぁちょっと秘密だったんだけどねー。ポロッと出てしまいました」
中田「おっ、そうなんですか」
中村「(笑)でもこう学生時代のルーツになってるものとかカバーしてたものってのはどういうのになったりするんですか?バンドだと」
加藤「僕はねー、あのー、ま、ビートルズが好きとはいうものの、やっぱりバンド始めたのが70年代の半ばになるじゃない、年齢的に。そうするとさー、ハードロックがすっごい流行ってたのよ。レッド・ツェッペリンとかディープ・パープルとかKISSとかさー。だからまわりはねぇ、そういう…まぁその手のバンドをカバーしてたね。で、それがー、ロングヘアーですっごいダサいTシャツにブリーチジーンズみたいのはいてる奴だったから、もうカッコ悪くてやだったの。」
中村「ハハハハ、毒舌炸裂」
中田「ハハハ」
加藤「で、一世代前の60年代のビートルズの初期とかってすごいスタイリッシュだったじゃん、スーツ着てるし。」
中田「お洒落ですよねぇ」
加藤「お洒落じゃん。だからそれにもう憧れちゃってー。で、『こっちだ!』って思ってそのー、まぁ高校の頃とかね、スーツ着るんだけど、どう考えても七五三なんだよねー」
中田「あー、着せられた感が」
加藤「もう着せられた感と何て言うの?細かいこと分かんないじゃん、この襟のラペルの広さが細くないとビートルズにならないとかさー。」
中村「こう、ぴったりボタンがいくつでどのくらいの細さだとカッコよく見えるかみたいなねー」
加藤「そうなんだよ。そう、だから三つボタンを着てるんだけど…三つボタンがあるやつね、のジャケットを着るんだけど旧国鉄職員みたいになっちゃうわけ。ホントに何か…オレはビートルズなのに何で鏡に映るオレは…旧国鉄職員」
中村「(笑)制服みたいになっちゃったりするってことですよねー。へー、そうなんだー。
中田さんは中・高とかどういう感じでどういうファッションでどういうカバーとかやったりしてたの?やっぱり日本のバンド…」
中田「日本のバンド。まぁ、そうですよねー、イエローモンキー」
加藤「イエローモンキーいい奴らなんだよ」
中村「(笑)おんなじね、あのむかし」
中村・加藤「レーベルメイト」
中村「あははは、ハモッちゃったね」
加藤「ハモッちゃったね」
中田「すっごい揃ってましたね、今」
加藤「ホントにね、吉井くんとかと番組もやってたぐらいね。」
中田「あー、そうですね吉井さんの番組でコレクターズの曲」
中村「を知ったんだ!」
中田「かかっ、そうかけ…事務所の先輩ですとか言って」
加藤「そうそうそう。それもあっという間にこう追い越し車線」
中田「いやいやいや」
中村「アハハハハ。トライアルの中で、みたいな」
中田「ガーとかいって(笑)」
加藤「そうそうそう、それでまた路肩、みたいな」
中田「いやいやいや」
中村「好きなんですか、落としていくのがね。でも、中学高校で(さっきの)ビートルズの格好じゃないけど、イエローモンキーをやろうと思うわけじゃない?真似しようとその…お金がない…どういう風にやったの?」
加藤「やったの?イエローモンキー」
中田「やりましたやりました。やっぱあのーグラムロックをそっから影響していくわけなんですけど、デビッド・ボウイとかT-REXとか。で、ああいうピタピタの花柄の女物のシャツとかって普通に洋服やさんに売ってないんで、あのおばちゃんが売りに来る古着屋みたいのがある…んですよ、田舎なので」
加藤「それ行商なの?」
中田「(笑)行商っていうか」
加藤「右がなんか魚、左が古着みたいなそういうおばちゃんが…」
中村「アハハハハ。一緒には売らない、一緒には売らない」
中田「そこまでいかない(笑)」
加藤「なんだ、売らないの」
中田「で、そう…古着屋があるんですよね。やっすーい、もうホント1,000円とかで売ってる。で、そこのを買ってきて。サテンのねーなんか、ツルツルしたような」
加藤「でもそれだとおばちゃんが着るとまたフィーリング違うんだけど、中田くんが着てみると」
中村「うまくいってた?」
加藤「うまくぴったりこうグラムな感じになるの?」
中田「いや、ならないですよねやっぱりね」
中村「ならないんだ(笑)。〇〇〇(←聞き取れませんでした)がビートルズになれなかったのと同じように、あ、吉井さんはうまくいくのに何でおんなじやってもね…なかなかなれないんだろう」
加藤「そうだよねー」
中田「なれない。背もちっちゃいし」
中村「でもそれで…楽しいんだよね。憧れのアーティストがいて」
加藤「いや楽しいっていうよりもやっぱそこのジレンマがこう次へのステップをこう作ってくれるよね」
中田「そうですね。あのオリジナリティみたいのをそこから」
加藤「悔しさみたいなものから」
中村「あ、オリジナリティをね」
中田「そっから探し出す」
中村「真似じゃなくて自分に似合う自分の形のものをっていうのをね」
中田「もう、敗北してますからね」
加藤「絶対最初は真似から誰だって入るじゃない。でもやっぱりそれが出来ないのと出来てんだかよく分かんないところから、何かこうはみ出した部分がやっぱね、自分の個性みたいになってくからね。ま、それがこう早く出せる人もいればね、なかなか出せない人もいるわけだし。」
中田「気づけない人も」
加藤「ねぇ、気づけない人も」
中村「いるしねー。もう確立した二組来ていただいてる感じなんですけども、ここでですね、一曲、曲の方を聞いていただきたいと思います。まずはですね、椿屋四重奏の曲を聞いていただきましょう。中田さんの方から紹介してください」
中田「お先に失礼します」
中村「ハハハ(笑)」
加藤「ふふふ(笑)」
中田「椿屋四重奏で『マイ・レボリューション』」




♪「マイ・レボリューション」